こんばんは!
今回は久々に鉄道のネタです🚈
名古屋~高山~富山を約4時間かけて結ぶ高山本線の特急「ひだ」号。
1989年から30年以上にわたり、「キハ85系」が使われてきましたが、昨年2022年7月より最新型の「HC85系」が登場。
現在、定期列車10往復の内、キハ85系が6往復・HC85系が4往復を担っていますが、今年2023年3月18日のダイヤ改正で「キハ85系」の定期運用は終了し、全定期列車を「HC85系」が担うこととなりました。「キハ85系」のひだに乗れるのもあとわずか....!
最後に「キハ85系に乗りたい!」と思っていた私。
今回最後の乗車をしてきたのですが、せっかく乗るなら新旧車両の比較をしたかったので
- 行き:高山→名古屋 : HC85系
- 帰り:名古屋→高山 : キハ85系
と分けて乗る旅をしてきました!
今回は前編として「HC85系」の乗車記、次回は後編として「キハ85系」の乗車記を書こうと思います!
★朝1番の名古屋行き特急
おはようございます。
2月9日の朝6時20分頃の岐阜県高山市高山駅です。
気温は-1.4度とこの時期にしては暖かいはずなのですが、そうはいっても寒いですね。月が綺麗、そして高山駅も美しい✨
駅舎内に入っていきます。
高山駅は自動改札はなく有人改札、そして列車ごとの検札を行っており発車時刻の10分くらい前になると検札が始まる感じです。
こういう駅も今は少なくなってきたのではないでしょうか?
今回乗るのは高山駅始発、上り名古屋方面特急の1番列車「特急ひだ2号」です。
待合室には大きなスーツケースを抱えた旅行客・スーツのサラリーマンがたくさんおり、朝早くから賑わっておりました。
名古屋到着は9時12分、所要時間は2時間26分です。
緑字は全て(1日10往復・20本)の「ひだ」が停車する主要駅、白字は一部の「ひだ」が停車する駅です。
このひだ2号及び後続の4号は最も停車駅が多いパターンでの運行となっています。
大体朝の上り特急は細かく停まって、お客さんを拾っていきますよね。
ちなみに久々野駅は1日4本(2往復)、尾張一宮駅は1日6本(3往復)しか停まりません。
★初めてのHC85系
発車時間10分前になり検札開始、ホームへと降りていきます。
私もHC85系を見るのは初めてです。
方向幕じゃない....フルカラーLEDって綺麗ですね。
ハイブリッドゴリ押し。このHC85系の「HC」は「Hybrid Car」の頭文字ですからね、ゴリ押しで当然です。
今回はグリーン車ではなく、普通車指定席を利用しました。
4両編成で、名古屋方1号車からグリーン車1両・指定席2両・自由席1両の組み合わせでした。
HC85系の「おでこ」の部分にライトがあるとは知りませんでした。
結構明るいですね。
★普通車の様子
普通車はオレンジを基調とした配色です。明るい!そして新車の匂いがする....
キハ85では座席が通路より1段高いところにあるハイデッカー構造でしたが、HC85では採用されませんでした。景色の面からすると残念ではありますが、管理はフラットの方が色々と楽でしょうね。
単色のオレンジではなく、グラデーションになっているのがオシャレですね。
沿線の紅葉・祭り・花火をイメージした配色だそうです。
HC85系は普通車も含めた全座席にコンセントが完備されています。最高!!
液晶ディスプレイも綺麗ですね。
詳しい説明は専門家の方にお任せしますが、HC85はディーゼルエンジンでモーターを回し、ブレーキの際に発生した電力をバッテリーに充電する仕組みです。
トヨタのプリウスに近いようなものかと思いますが....合ってるかな(^_^;??
★車内の設備は??
車内ではJR東海のフリーWi-Fiを利用することが出来ました○
簡単な登録を行うことで利用可能、1時間更新で何度も使うことができます。
さすがHC85系、最新型だ!
と思いきや、ニュースリリースを見ると4年以上前、2018年11月から全ての「ひだ」「南紀」で利用可能でした(^_^; 知らなかった。。
「しなの」は使えなかった気がしますが、なぜでしょう??
車内デッキには「nano-museum」というスペースがあり、東海地方の民芸品が飾られています。
岐阜団扇も美濃和紙も知らないぞ....笑
洗面所もピカピカです。
車窓の方は後編(キハ85系)にてまとめて掲載するとします。
停車駅が多いだけあって、途中駅でも数人程度でありますが乗車がありました。それだけ需要があると言うことでしょう。
それでも私が乗っていた2号車指定席の乗車率は名古屋到着時点でも20%ほどでガラガラでした。名古屋以外で降りた人もいなかったな....。
自由席はもう少し混んでいそうでしたが(^_^;
★乗車の感想
高山駅から2時間26分、定刻の9時12分に終点の名古屋駅に到着しました。
166.7kmの長旅ご苦労様でした!
さてさて、乗ってみての感想ですが、
・めちゃくちゃ静か!
気動車特有のエンジン音が本当に小さくて、鉄道好きからすればなーんかちょっと物足りない感じはあるのですが(笑)、本当に静かでした。これは電車ですわ。
・アイドリングストップ
最近の車と同様で停車した際にはエンジンが止まるようでその時にガクッと少し振動が来ます。少し気にはなりますが、それも環境に配慮された車両ならではということでしょう。JR東海の発表によれば「Co2の排出量は30%削減」されているとのことです。キハ85みたいにモクモクと煙を吐くわけでもなく。ほんと車みたいですね。
・コンセント!
普通車にもコンセントあるってやっぱり便利ですよ。これだけ電子機器に依存している時代、名古屋~高山で2時間半、名古屋~富山で4時間とそれなりに乗車時間は長い特急です。
その時に電池の残り残量を気にせずにいられる、ってのは結構大きいと思うんですよね。ノーストレスというか。個人的には本当にありがたかったです✨
ということで予想以上に快適なHC85の旅となりました。
この高山→名古屋区間を乗車したのは私は初めてだったのですが、正直なところ166kmを2時間26分かけて走るというと結構遅せえなあ....と感じました。
実際にJRの特急の中でも表定速度はかなり下の方....
しかし、今回乗車してみて岐阜を出てからずっと高山本線内は全線単線なので、特急と言えども行き違いのための停車は頻繁にありますし、線形も厳しいのでこれ以上の所要時間短縮は難しいと感じました。
と、なると快適性の向上に舵を切るしかないですよね。
HC85系は総合的に快適性が増していると思いますし、沿線の景色は高速バスでは見られない魅力。
これから20年・30年と高山本線の顔として頑張ってくれると思うので楽しみですね!
さて名古屋駅に着いた私、1時間30分後に出発するキハ85系「特急ひだ7号」で高山へと戻ります。後編の乗車記もお楽しみに!
最後までご覧頂きましてありがとうございました!
★JR東海によるHC85系の特集ページはこちら!