ぽてぽてトリップ~旅と食べることが大好きな信州人の日記~

信州に住む私が、思い出に残った旅や飲食店の記録を自由に書いていきます✎

【和歌山】クジラの町・太地「いさなの宿白鯨」で鯨フルコースを堪能!

こんばんは!

今回は和歌山県太地町にある「いさなの宿白鯨」へ行ってきたのでご紹介します!

★「いさなの宿白鯨」の場所は?

「いさなの宿白鯨」は和歌山県東牟婁(むろ)郡太地町にあります。

車の場合、名古屋・大阪いずれも高速道路を利用して3時間半程度(230-240km)の距離となります。

電車の場合、最寄り駅はJR紀勢本線太地駅となります。

名古屋からだと特急「南紀」「くろしお」利用で4時間半程度、大阪からだと3時間50分程度です。

結構遠いですよね(^_^;

太地駅からは2.7kmの距離、歩いて35分程度の距離です。

私は良い時間のバスがなかったので駅から歩いて行ったのですが、交通量も比較的少ないので海も眺めながら歩くと良い感じです。

が、荷物があったり暑い時期はやはりキツいですね😅

太地駅からは「太地町営じゅんかんバス」を利用すると、6分程度で到着します。

バスの便数も日中を中心に1時間1本程度出ているので利用しやすいかと思います💡

taiji-kanko.jp

人口2,600人程度の町の規模を考えると、かなりバスは充実しているのではないかな?と感じました。

 

★太地町とクジラの関係

宿の紹介をする前に、宿のある太地町とクジラの関係について“簡単”に説明します。

和歌山県太地町は紀伊半島のほぼ南端に位置する面積5.81㎢・人口2,645人の小さな町です。

太地は古式捕鯨発祥の地とされており、山が多く耕作地が乏しい太地を含む紀南地方では古くから鯨肉は貴重な食料として、その他の部分は工芸品として、余すところなく使われてきました。

かつては給食でも登場した鯨肉も現在ではすっかり馴染みがなくなってきたこともあり、「鯨を食べる」というと少し残酷なイメージを抱いてしまうかもしれません。

しかし、鯨は他の家畜と同様に日本人の生活を支えてきた大切な生き物であり食料でもあります

鯨やイルカの供養祭も行われており、古くから鯨と深く関わってきたのがこの太地という場所です。

年齢的に鯨料理に縁が無い私ですが、今回鯨料理を食べてみたいと思い、太地へ、そしていさなの宿白鯨にいくことに決めました。

今回の宿の名前にある「いさな(勇魚)」は鯨の古名です。

 

ちなみに鯨と言ってもよくイメージする大きいマッコウクジラのようなものだけでなく、イルカのような小型のものも鯨です。鯨とイルカの区別としては全長4m以上が鯨、4m以下がイルカとされています。

鯨と太地の関わりについて、こちらのHPがわかりやすいです○

www.town.taiji.wakayama.jp

 

今回宿泊する「いさなの宿白鯨」から600mほど離れたところにあるのがこの「くじらの博物館」

太地とクジラとの関わりを学ぶことが出来るのはもちろん、イルカやクジラのショーを楽しむことが出来ます。

施設の規模は決して大きくないのですが、鯨に特化した博物館で初めて見る展示も多くありました。

今回の「いさなの宿白鯨」と合わせて訪れたい場所ですね👍

 

★今回の部屋は?

さて宿の紹介に戻りましょう。

 

宿に到着しました!白い建物が特徴的です。

建物上部の「白鯨」の文字が目立ちますね。

 

フロントでチェックインを行い、部屋の鍵をもらいます。

今回宿泊した部屋は3階の「海が見える和室8畳・バスなし/トイレ付」です。

エレベーター前のスペースも随分と広く用意されていました。広すぎ??

 

今回の部屋「309号室」に入ってみましょう!

8畳の和室、部屋は少し古さを感じますがキレイにされています。

布団はセルフサービスの旨、予約時に把握していましたが、もう既に敷かれていました。

時刻はまだ15時半ですが、すぐに寝られますね。笑

時期はまだ5月の下旬でしたが、既にエアコン稼働中。

それくらいこの日は暑い日でした☀

ふすまを開けた先に待っているのは....

太平洋でした○

オーシャンビュー、海が見えると聞いていたのでもう少しドーンと海が広がっているかと思いましたが、実際にはこんな感じで入り江というかそんな感じの景色でそこまで開放感は感じませんでした。

でも窓を開けると気持ちの良い風が入ってきて良い感じです。やっほ-!

 

部屋にはトイレはありますがお風呂はなし。

お風呂は1階の大浴場を利用します。

大浴場は温泉、露天はありませんが部屋と同じように海の眺望を楽しむことができます。

日帰り入浴もやっているようで、夕方は地元の方も結構利用されていました。



★お待ちかねのクジラのフルコース

今回のメインは鯨料理を食べに来たのでなんといっても夕食!

夕食の時間になったので1階のレストランに行きます。

日中(昼食時)はレストランとして宿泊客以外も利用可能です👍

写真はありませんが、レストランもオーシャンビューで海を眺めることが出来ました。

 

今回は「くじらフルコース」、こんな感じのメニューです↓↓

写真でメニュー紹介されているのは珍しいですね。

やはり食材が食材だからでしょうか?

他には「鯨三昧」「くじらミニコース」とありますので、今回の「鯨フルコース」は真ん中のコースになります。

 

メニュー表と合わせて、くじらの各部位についての説明書きもありました。

鯨初心者にこういう説明書きは嬉しいですね◎

 

さあさあ、くじらのフルコースのはじまり~はじまり~♪

「鯨胡麻和え」「鯨南蛮漬け」「うでもののポン酢」

「うでもの」は鯨の内臓部分。

いきなりクセがありそうなものが出てきましたが、全くクセがなく美味しく食べることが出来ました。

 

「くじらのベーコン」

今夜の1杯目は生ビールでスタートです🍺

 

 

「くじらの尾の身」「くじら鹿の子」

いわゆる刺身かな?

匂いが気になるかと思いきやそんなことなく、海の物は山の物と異なりやはりクセがないのでしょうか。美味しい~

食感も味も馬刺しのような感じで、今回のコースメニューの中では1番美味しかったのがこれかもしれません。おすすめです!

他の口コミでは解凍状態が甘いと言う指摘もありましたが、個人的にはそこまで気になりませんでした。

 

箸置きもくじらをモチーフにしたかわいいものでした😀

さすが勇魚の宿!

 

「赤肉・皮・畝須のカルパッチョ」

「畝須(うねす)」という言葉は聞き慣れませんが、鯨の顎下から腹にかけての縦筋の部分で鯨の中では高級部位ともされています。

今更ながら部位を考えながら、もう少し味わって食べれば良かったのですが、ペロリといってしまいました(^_^;

 

「くじらのハリハリ鍋」

良い出汁が出ておりました○

 

今回の鯨のフルコースは6,000円のメニュー。

次回は10,000円の「鯨三昧」に挑戦してみたいです🔥

 

2杯目はハイボール、3杯目は地酒の飲み比べセットです。

こうなってくると完全に酔っ払ってきました(-_-)zzz

 

「くじらの竜田揚げ」

鯨料理のラストを飾るのが竜田揚げ。竜田揚げと言えば鯨料理の定番!塩で食べるのが良いです、美味い。

世代的に竜田揚げを懐かしい!と感じる人もいるのでしょうが、私はその世代よりはもう少し下で初めての竜田揚げでした。

 

「御飯と赤だしの味噌汁」

結構アルコールが入っていたので、〆の御飯・味噌汁は最高です。

 

「デザート」

ここでコースメニューは終了。

6,000円でしたがなかなかのボリュームと味で大変満足のいくものでした👏


★朝食は...

朝食は朝7時からでしたが.....この日は太地駅6時53分のくろしお2号に乗る必要があるため、朝食を食べていると間に合わず(T_T)

和定食は見送ることにしました。

チェックインの時に「翌朝の朝食はキャンセル」の旨を伝えておきましたが、朝6時過ぎ、早朝のチェックアウトにも快く応じていただきました。

本当にありがとうございました😀

 

★全体の感想

さてさて、全体の感想ですが

①初めての鯨料理に大満足!

今回は鯨を食べたい!ということでこちらの宿に宿泊しました。

部屋や温泉は他の施設と比較して大きな特徴はなさそうですが、「食」の部分で大きな特徴がありますね。

今回は「鯨のフルコース」を注文しましたが、量と味も満足でしたし、説明書きも含めて鯨の料理を楽しむことが出来ました。

また楽しんでもらう仕組みも出来ていたように感じます○

良くも悪くも鯨オンリーのコースなので、

「鯨が口に合わなくて食べられなかったらどうしよう....」

なんて思っていましたが、心配無用でした。

鯨肉って臭みやクセもなく、本当に美味しい肉です

普段は食べる機会が少ないですが、また機会があれば是非食べてみたいです😀

 

「いやいや、美味しいと言っても鯨肉はさすがに抵抗があるわ...」

と言う方もご安心下さい。

鯨のコース以外にも普通の会席料理のコースもあるので、色々な方に楽しんでもらえると思います。

 

 

②太地の雰囲気が良い

宿の話ではないのですが、とにかく太地町は鯨推しで料理だけでなく町内にモニュメントや博物館、道の駅なんかも含めて至る所にクジラが登場しており、「クジラの町」だということを強く感じました。

捕鯨というとどうしても「かわいそう」という感情が出てしまいますが、鯨と日本人との関わり方の歴史について学ぶことができ、考え方も少し変わりました。

どんな生き物であれ我々は生きるために命をいただくわけなので、食事の前や後にはやはり感謝の気持ちを持って「いただきます」「ごちそうさまでした」は言わなければいけないということを改めて感じますね。

 

それにしても隣町の那智勝浦は完全にマグロ推しですし、串本や古座川もクジラ推しではないので特色が出ていて面白いなと思います。

那智勝浦も好きですが、太地はあそこまで観光地感がなく静かな港町という感じですね。

決して賑やかで栄えている場所ではないのですが、静かに海を眺めることができて上手く言葉で表現することが出来ないのですが、私は町の雰囲気がとても気に入りました○

なかなか簡単に行ける場所ではないのですが、またいつか訪れたい町です。

今回は滞在が18時間ほどでしたのでもう少し次回はゆっくりと。

 

 

最後に気になる今回の宿泊代金ですが、

 

 

1泊2食で13,537円でした!(平日)

 

 

予約する時の鯨料理のコースによって値段が変わってきますが、夕食が6,000円の鯨フルコースだと考えると、全体的な価格設定は安いのかな?と印象を受けます○

 

紀伊半島の南端ということでかなりアクセスが悪い場所ではありますが、是非皆さんも太地で日本人と鯨との関わりを学び、「いさなの宿白鯨」で鯨を味わってみてはいかがでしょうか?

 

最後までご覧頂きましてありがとうございました!

 

★「いさなの宿白鯨」のHPはこちら!

www.hakugei-taiji.com

 

★紀伊半島への観光におすすめ!南記号の記事はこちら!(*キハ85は引退済)

www.potepotetrip.com