★訪問日は2015年1月です。現在の状況は変わっている可能性がありますので、ご注意ください。
今回は鹿児島県枕崎市・JR指宿枕崎線・枕崎駅の訪問記録です。
★日本最南端...ではありません。
鹿児島中央~指宿~枕崎を通るJR指宿枕崎線、その終点が枕崎なのですが、最北端・北海道の稚内からひたすら南に向かっていくとこの枕崎駅が終着駅となります。
じゃあ枕崎駅が日本最南端の駅か!というとそうではなく、(JRの)日本最南端はこの枕崎駅ではなく、同じく指宿枕崎線の西大山駅※という駅になります。上の地図を見ても指宿の辺りでぐるっと左にカーブをしているのが良く分かると思います。西大山駅の方が緯度は低く、枕崎駅は日本最南端の駅ではありません。本土最南端という言葉もなんだかわかりにくいような気がしますね(-_-;)
※厳密に言うと日本最南端の駅は、沖縄県のゆいレール「赤嶺」駅
★駅だけど電車で向かうのは難しい?
指宿枕崎線は鹿児島中央~枕崎の路線ですが、途中の指宿駅・山川駅で運行本数が大きく変わります。
途中の指宿・山川辺りまでは1時間に1本程度の本数があるのですが、その先枕崎までは1日に6本しかありません。
そんな過疎っぷりなので、山川~枕崎については廃止の噂が出ることもありますが、なんとか生き残っています。
この日は指宿駅の始発列車、6:09に発車する枕崎行きに乗車しました。枕崎までの所要時間は約1時間20分です。
鹿児島方面は4両なのに、枕崎方面は1両という所が需要の無さを物語っていますね、、
キハ40系の1両編成。発車した時車内には数人しかのっていませんでしたが、区間によっては高校生で少し賑わう区間もありました。
この日は始発に乗るために朝5時起きだったので、車内でもほとんど寝ていました。あっという間に枕崎駅に到着です(^^;)
★みんなの力で出来た新駅舎
枕崎駅の旧駅舎は2006年に解体。そこからの7年間はホームだけで駅舎の無い状態だったのですが、「駅舎がないのは寂しい」との声が多く寄せられ、枕崎駅舎建設期成会が設立、2500万円を集めて、2013年に現在の新駅舎が建てられました。
現在は無人駅で自動券売機もなく、本当に駅舎だけが建っている状態ですが、1日6本という本数から考えても適正な規模なのではないかと思います。やはり市の代表駅がホームだけ、ってのは寂しいですからね。せっかく市民の力でできた駅舎、これからも枕崎駅・そして指宿枕崎線が盛り上がっていくと良いなと思います!
(2006年に解体された旧駅舎・wikipediaより掲載)
ここが終着駅となるので当たり前ですが、線路も行き止まりとなっています。こういうのを見ると、遠いところまで来たな...と感じますね。
奥にある緑色の建物の辺りが、旧駅舎があった場所です。新駅舎はこれまでより100mほど離れた位置に移転しています。
★駅の周りには...?
前の写真を見てもらった通り、駅は建物だけでトイレは設置されておりません。その為、トイレマップがついており、近くにあるトイレと使用可能な時間が書いてありました。この時間が書いてある、っていうのはめちゃくちゃ良いな~と思いました!
またトリックアートもあり、鹿児島県を北側からみた地図が書いてありました。写真でも伝わるかと思いますが、それなりに立体感がありますね。よくできています。
鹿児島県では「かつお節」の生産が日本一、全国シェアの約7割を占めています。その中でも枕崎は特にが生産量が多く有名なのですが、こんな像が駅にありました。
台風によって411名もの死者が出てしまいましたが、そんな中でも残された女性達が本当に頑張ってくれたからこそ、今日の枕崎のかつお節があるのですね。
★1日に6本なので...
午前7時25分過ぎに枕崎駅に到着しましたが、次の列車は午前7時37分。
お前せっかく行ったのに、10分しかいないの?
とツッコミが入りそうなものですが、実は午前7時37分の電車を逃すと次の電車は午後1時18分までないのです。
最初にも書いた通り1日に6本の路線...更に通勤・通学向けののダイヤ設定となっているので、昼間はほとんど走っていません。枕崎の観光をしたかったのもありますが、さすがにあと6時間は時間を潰せないと判断し、「枕崎に行った!」という事実だけ作って帰ることとしました。
乗ってきた列車と同じ車両を使用する、折り返しの指宿行きに再び乗って、滞在時間10分で来た道を同じように戻っていきました。
電車で訪れるのが非常に難しい場所ではありますが、指宿枕崎線自体は景色も良く乗っていて楽しい路線ですし、沿線の観光地もあります。何より、枕崎駅に降り立って「本土最南端」の看板を見ると何とも言えない達成感があります。
実際は指宿くらいまでしか訪れないお客さんが多いかと思いますが、もう1時間半電車に乗って冒険してみるのも良いとも思います!
私も次こそは枕崎をしっかりと観光したいですね(^^)
今後も指宿枕崎線の訪問記録はいくつか書いていきたいと思うので、そちらも良ければご覧ください。最後までご覧いただきありがとうございました!