こんにちは(^^)
今回は長野県にあるJR大糸線の北小谷駅を紹介します!この駅は長野県の大糸線の駅で最も北に位置する駅であり、北側(糸魚川方面)の次の平岩駅は新潟県になります。
★北小谷駅ってどこ??
「北小谷駅」は長野県小谷村にあり、先ほどの説明の通りJR大糸線で長野県最北端の駅です。
糸魚川駅まで26.9kmの距離、南小谷駅まで8.4kmの距離にあります。
★大糸線の南小谷~糸魚川区間
ところで、大糸線は長野県松本市の「松本駅」と新潟県糸魚川市の「糸魚川駅」を結ぶ、全長105.4kmの路線です。そのうち
「松本駅」~「南小谷駅」はJR東日本、「南小谷駅」~「糸魚川駅」はJR西日本がそれぞれ運行しています。またJR東日本区間は電化・JR西日本区間は非電化です。
JR西日本の管轄する中で長野県にあるのはこの「北小谷」と隣の「中土」のみです。
JR東日本区間(電化区間)の主力車両、E127系。2両編成です。
JR西日本区間、主力車両のキハ120系。こちらは1両での運転です。
ご存知の方も多いと思いますが、今回の北小谷駅を含む大糸線のJR西日本区間は超赤字路線です。。
2018年度の平均通過人員は「102人/日」、1987年は「987人/日」だったことを考えると、この30年で約9割も乗客は減少しています( ゚Д゚)
この「102人」という数字も1日の平均通過人員もJR西日本管内で少ない方から数えて、芸備線に次いで2位という状況です。JR西日本にとっては言うまでもなく、お荷物路線になっていますが、私個人としてもなんとか存続して欲しいという想いはあるので、今後ここでも沿線の魅力なんかを伝えられたら良いな...と思います。
★北小谷駅の様子
北小谷駅は国道148号線の旧道沿い(写真左)にあり、現在主要道路となっている「国道148号線・小谷道路」からは気づきにくい場所にあります。写真の右側のプレハブのような駅が「北小谷駅」です。その上を走っているのが小谷道路です。
では、駅の方に行ってみましょう!
なんだ?立派な駅じゃん( ゚Д゚)!
と思いきや、小谷村の社会就労センターの建物でした。
北小谷駅のトイレは現在使用不能(後述)なのですが、この建物のトイレを「使わないように」と張り紙に書いてありました。使わないようにと言っても土日は閉まっているようですが...
手前にあるこっちが「北小谷駅」の駅舎です。
なかなか古い駅舎ですね。昭和32年の開業時から使用されている駅舎だと思いますので築63年!でしょうか?
「周辺観光案内図」があったのですが、ボロボロでした。
周辺観光地も有名な場所は無く、観光利用はかなり難しい駅ですね。
にしてもボロボロだ。。
駅舎の中へ...
なかなか広い待合室で、綺麗にされていました。珍しく中にチリトリとほうきがあるので、誰か清掃してくれてるのかな?
この南小谷~糸魚川間は線形も悪く、雨や雪で運休になることが多く、その場合はバス代行輸送がされます。こういう情報モニターが設置されていたので、運行情報を確認できるのは嬉しいですね。2017年・1日の乗車客が3名?とも言われる寂しい駅ですが、ここまでしてくれるなんて、JR西日本の優しさを感じます。
モニターだけじゃなくて、放送もしてくれるなんて!
かつては駅員さんもいたようで、その名残がありました。
1日上下7本の列車が停車します。
駅ノートもありました。
ホームに出てみましょう。
こちらが糸魚川方面。
こちらが南小谷方面です。
かつては待避線もあったようですが、現在は撤去され1面1線のホームのみです。
★「衛生面等のため.....」
以前他の方の記事で、北小谷駅のトイレが凄かった(悪い意味で)、というような話を聞いていたので怖いもの見たさで今回チェックしようと思っていたのですが、完全に板が打ちつけられていて利用不能となっていました。それにしても理由が「衛生面等のため」って初めて見たな...。この板の向こうはどうなっているのか、もう見ることはできません。
★平日ならバスでも行けます
北小谷駅前のバス停は小谷村の村営バスが停車します。バス代行時はこのバス停を使いますが、村営バスが1日6往復も来るとは思ったより本数が多かったですね。
しかし土日は全便運休、村営バスあるあるですね。
★近くの見どころは??
駅の近くに観光地と呼べるものはありませんが、すぐ近くを走る国道148号線小谷道路沿いにある「道の駅小谷」が徒歩10分圏内にあります。
飲食店や売店のほかに、「深山の湯」という日帰り温泉施設も併設されています。
道の駅に寄ったついでに探検がてら、北小谷駅を訪れるのも良いかもしれません。
道の駅で売っていた、小谷村の山ぶどうを使用した「山ぶどうソフトクリーム」がめちゃくちゃ美味しかったです(300円)、バニラもあります。
道の駅~北小谷駅を移動した際に、小谷橋の上から姫川を撮りました。日本屈指の清流と呼ばれる姫川、風が気持ちよく良い景色でした。
★土石流で駅が....
1995年7月に発生した集中豪雨の影響で大糸線は甚大な被害を受け、2年4か月の長期に渡って運休となりました。この北小谷駅周辺も被害の大きい地域で、駅は土石流によって埋没、近くを流れる姫川が氾濫し並行して走る国道148号線も甚大な被害を受けました。
駅を見て当時の被害を感じることはできませんが、地形の厳しさを感じることはできると思います。
私自身も大糸線のこのJR西日本区間は数年ぶりに乗車しましたが、やはり景色の素晴らしい残していきたい路線だなと感じました。大糸線についてはまた色々と記事を書いていきたいと思いますので、またご覧ください!
最後までご覧いただきましてありがとうございました(^^)